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所得税ってどんなもの?

今回は全国民に関係する所得税についてざっくり簡単に勉強していきます。

簡単に言うと所得税とは、
「個人の人に収入が発生したら税金払ってね」
「その都度払うんじゃなくて、年に一回確定申告で払ってね」
ってイメージです。
とはいえ多くの人は会社に勤めてお給料を貰っているため、自分で確定申告をするんじゃなくて毎月のお給料から天引きされています。そして年末調整によって自動的に清算が済んでいるので所得税についてあまり気にした事ないって人が多いんですね。
所得税は少し意識するだけで節税できる事が結構あります。その為にはそもそもどんな税金なのかを知らないといけないので、今回は概要だけざっくり見ていきましょう!

 

所得税の概要

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所得税の意義

所得税とは『個人が1暦年間に獲得した所得に対して課される国税』となっています。まぁ硬い文章なので砕いていうと『1年の間に何かしらの儲けがあったら払う税金』って感じです。

所得税の基本的考え方

①個人単位課税
 所得税は一個人の所得に対して課される税金です。例えば、自分の所得と配偶者の所得を合算して計算したりはしません。
②暦年単位課税
 計算期間は毎年1月1日~12月31日までです。
③応能負担
 個人の担税力(税金を払う力)に応じて課税がなされます。具体的に言うと次の2つの方法でその課税が行われます。
【量的担税力に応じた課税】
 所得の多い人(お金持ち)ほど担税力が強いので、多くの税金を払って下さいねって考え方。「所得の少ない人は税率低くしてあげるよ。でも所得の多い人は税率高くするからね!」って感じです。
【質的担税力に応じた課税】
 同じ儲けでもその内容によって税負担を変えていくって考え方。「給料は毎月発生するからしっかり税金取るよ。でも退職金は老後の大事なお金だから税金少なくていいからね!」って感じです。

儲けってどんなものがあるの?

 所得区分

所得税は次の10種類の所得区分が設けられています。
① 利子所得
② 配当所得
③ 不動産所得
④ 事業所得
⑤ 給与所得
⑥ 退職所得
⑦ 譲渡所得
⑧ 山林所得
⑨ 一時所得
⑩ 雑所得

所得区分が設けられている理由

これは先程説明した【質的担税力に応じた課税】を行うためです。
所得区分を設ける事により、その性質によって税金の負担を多くしたり少なくしたりできるんですね。
この辺りを理解している上級者は、税率の低い所得を狙った投資が出来たりします。
逆に全く知らないで「せっかく儲かったのに確定申告したら税金で半分以上持っていかれた~!」なんてケースもあります。
やはりお金を考える上で税金の知識は必須ですね。

まとめ

今回は所得税についての説明でした。
会社員の方の多くは今まで自分の税金について深く考えた事がなかったと思います。
まずは自分に関係しそうなところからでいいので少しずつお勉強して行きましょう!